飼主の判断の早さ


救急から予防を学ぶ シリーズ

 

 ※提携病院より「胃捻転レントゲン画像」

 

動物夜間救急から動物予防医療について

勉強できることはたくさんあります。

夜間救急獣医としての経験を

動物予防に生かすべく

その経験を継承します。

 

~胃拡張胃捻転症候群の2頭のプードル~

 

食欲と運動欲が旺盛になるこの時期

多くなるのは胃拡張胃捻転症候群です。

胃にガスが溜まり、バルーンアートみたいに

胃がねじれてしまう病気です。

周囲の神経や血管まで巻き込まれて

命の危険もある重大な病気です。

そんな病気が夜間救急で2夜続けて急患で来院されました。

しかも、2頭とも同じ色のプードル…!

しかし、その二頭は飼い主さんの判断の差によって

全く違った運命を迎えることになりました。

 

 

● 判断の早さが命を救う

[12歳去勢済雄 プードル]

某月9日の夕方にヘアゴムを誤食して、その後から空嘔吐。

ホームドクターに連れて行くと「胃拡張胃捻転症候群」だと言われ

胃に針を刺して一時的にガスを抜いてもらったみたいです。

そして、翌日10日の夜も空嘔吐続いたので、

夜間救急に連れてこられました。

そして即日造窓、そして胃固定して、

後遺症も見られずに退院しました^^

症状が出たその日のうちに病院に行き、

夜間救急でもすぐに手術に踏み切る判断力が功をそうしました!

一方・・・

[13歳避妊済雌 プードル]

某月10日の朝から食欲がなく

そのままにしておいたら

翌日の11日の夕方から悪心、呼吸状態の悪化が見られました。

11日の夜間救急に連れてこられましたが、

症状が出て1日半以上も経過しています。

そして、救急治療を経て手術という流れを提案しましたが

飼い主さんは手術代を渋り、

手術は他の安いところを検討しました。

しかし、ホームドクターでも胃拡張胃捻転症候群の手術は出来ず

結局また救急に戻って手術を依頼されました。

12日の夜のことです。

もう手遅れです。

状態は前日と比べてかなり悪くなっており

救急入院になりましたが、

その日の夜に呼吸停止が起き

亡くなってしまいました。

 

 

❤︎ 判断の早さが非常に重要

「救急の多くは飼主の責任」

「救急の殆どは予防できる」

「救急の全ては苦痛である」

といつも言っていますが、

飼い主さんの判断力の早さ

責任能力の高さはとても大事なのです。

愛犬愛猫の運命は家族の方の

判断力の差にかかっているのです。

今回の二つの症例が

今後の生命のためになれば幸いです^^

◯◯◯◯◯◯◯◯◯

夜間救急獣医師

健康予防獣医師

動物0次診療®︎代表

獣医師 直良拓朗

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