医療には蓋然性を


 

医療には否定はありません。

 

医療には絶対はありません。

 

医療には全てはありません。

 

なぜなら医療は「蓋然性」の概念だからです。

 

蓋然性とは「確率」のことです。

 

よく蓋然性と可能性を混同する人がいますが、

 

蓋然性は「確率」で可能性は「見込み」ととらえるとわかりやすいです。

 

数値化、定量化できるのが蓋然性であり

 

可能性が高い低いというのは少し曲がった言い方になると思います。

 

 

● 医療には「否定」はありません。

 

こんなことばをよく聞きます。

 

「西洋医学やくすりなんてありえない」

 

「絶対に治りませんよ」

 

「これで病気にならない」

 

病気を否定したり、他の医学を否定することは

 

本質的ではない気がします。

 

西洋の救急医療で一命をとりとめた子もいますし

 

西洋医学で最期を楽に迎えることができた患者もたくさんいます。

 

絶対に治らないといわれた患者を救って生活に戻したことも何回もあります。

 

これで病気にならないといわれた健康法で病的な状態にさせられた子も何度も見ています。

 

医療は蓋然性です。そうなる確率がが高いか低いか。

 

つまりそうなる確率があるという肯定で成り立っているのです。

 

●医療には「絶対」はありません。

 

「この医学やこの先生の方が絶対にいい」

 

「絶対に治らない」

 

「これをやれば絶対に治る」

 

この絶対というのも本質的ではありません。

 

感情に対するemphasis、強調にはなるとは思いますが。

 

この先生が絶対にいいというのはある側面でしか見ていません。

 

この医療が絶対にいいというのもそうです。

 

絶対に治らないことは前述のとおりですし、

 

これをやれば絶対に治るというのは詐欺や薬事法的にあかんやつです(笑)

 

そんな魔法やポエムのようなものはあるのでしょうか?

 

絶対というのは強調して精神状態を動かすためには大いに使えますが、

 

事実を述べるうえでは非常に強力すぎる言葉だと思います。

 

また、絶対大丈夫、これをつかえば絶対治るという言葉は、

 

自分自身や身体に甘えをもたらし、

 

自分で治そうという気持ちを減退させてしまいます。

 

何かに頼るというよりは、自分で治すという感覚が大事です。

 

●医療には「全て」はありません。

 

これも「絶対」と似てますね。

 

要するに、0%と100%は基本的にはごくまれだということです。

 

また、100%に頼ってしまうと、

 

心身が頼りっきりになって自己治癒力が減退しがちであるからです。

 

病気は生活の赤信号を見つけて、自分で治療してくれる反応です。

 

 

基本的に病気は自分で治すもの。

 

治療というのは、本来それを手助けしてくれるものです。

 

この関係を医者も患者も忘れないようにすることが

 

大事なのではないかと思います。

 

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zootist予防獣医師 直良拓朗

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